長野がん看護
家族看護研究会

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研究会について

長野がん看護/家族看護研究会とは

長野がん看護/家族看護研究会とは、その名前が示すように、長野県下および近隣地域の看護師の皆さんと共に、「がん看護」と「家族看護」の事例検討や事例研究等を通して、看護の本質を考え、その実戦の知を探求したいと願って立ち上げた研究会です。

研究会の役割は3つあります。それは「看護師間の交流:エンパワーメント」、「現場の課題解決」そして「自分の実践をまとめていく」です。

研究会の役割。実践の可視化、課題解決、交流:エンパワーメント
研究会について、1

困難事例の検討を通しての
「看護の課題解決力」を高めること

研究会では、毎回事例検討を行っていきます。この事例検討での分析枠組みとして使っていくのは、看護の解決志向アプローチである、「渡辺式」家族アセスメント/支援モデルです。「渡辺式」家族アセスメント/支援モデル(以下「渡辺式」)は、2003年に当時の家族ケア研究所(現在「渡辺式」家族看護 研究会)の渡辺裕子氏よって開発着手され、その後に柳原清子との協働で、3つのモデルと1つの分析シートおよび事例提示シートが提示されています。「渡辺式」は日本における家族看護モデルの1つとして、この20年間近く地道に開発が続けられてきました。

この「渡辺式」は家族看護のモデルとして開発されましたが、家族の問題/課題に限定されるものではありません。このモデルのベースにあるのは「システム論」であり、現場の事象を大局的な視点から微小/細部を捉えていく、あるいは微小/細部なものから大局/全体像をとらえる視点で、看護の事象(相互/交互作用の中で成り立つ関係性)をアセスメントしていくモデルとして使用が可能となっています。
このシステム思考は、出来事の機序を明らかにしていくので、複雑で絡み合った事象を読み解き、解決の道筋をつけることが可能になります。長野がん看護/家族看護研究会で、「渡辺式」の分析シートを使うのはこの解決志向のアプローチだからです。

もう1つ「渡辺式」を使う理由に、「看護師の困り事に役立つ」があります。要するに現場の看護師の悩み相談での「話の整理のための書き込みツール:コンサルテーションシート」として活用できる点にあります。看護師間で「一体何が起きているんだろう。図に書いてみよう」と頭を突き合わせて書き込みが可能である、という訳です。ですから「渡辺式」は厳密にいうなら、事例の検討シートではなく、事象を検討するためのシートと言えます。解決がつけば看護師はエンパワーメントされます。
長野がん看護/家族看護研究会に看護師が集って、皆で看護実践を検討し、エンパワーメント(力を得る)して課題解決力を身につけよう、という願いをもっています。

研究会では、毎回事例検討を行っていきます。この事例検討での分析枠組みとして使っていくのは、看護の解決志向アプローチである、「渡辺式」家族アセスメント/支援モデルです。「渡辺式」家族アセスメント/支援モデル(以下「渡辺式」)は、2003年に当時の家族ケア研究所(現在「渡辺式」家族看護 研究会)の渡辺裕子氏よって開発着手され、その後に柳原清子との協働で、3つのモデルと1つの分析シートおよび事例提示シートが提示されています。「渡辺式」は日本における家族看護モデルの1つとして、この20年間近く地道に開発が続けられてきました。

この「渡辺式」は家族看護のモデルとして開発されましたが、家族の問題/課題に限定されるものではありません。このモデルのベースにあるのは「システム論」であり、現場の事象を大局的な視点から微小/細部を捉えていく、あるいは微小/細部なものから大局/全体像をとらえる視点で、看護の事象(相互/交互作用の中で成り立つ関係性)をアセスメントしていくモデルとして使用が可能となっています。
このシステム思考は、出来事の機序を明らかにしていくので、複雑で絡み合った事象を読み解き、解決の道筋をつけることが可能になります。長野がん看護/家族看護研究会で、「渡辺式」の分析シートを使うのはこの解決志向のアプローチだからです。

もう1つ「渡辺式」を使う理由に、「看護師の困り事に役立つ」があります。要するに現場の看護師の悩み相談での「話の整理のための書き込みツール:コンサルテーションシート」として活用できる点にあります。看護師間で「一体何が起きているんだろう。図に書いてみよう」と頭を突き合わせて書き込みが可能である、という訳です。ですから「渡辺式」は厳密にいうなら、事例の検討シートではなく、事象を検討するためのシートと言えます。解決がつけば看護師はエンパワーメントされます。
長野がん看護/家族看護研究会に看護師が集って、皆で看護実践を検討し、エンパワーメント(力を得る)して課題解決力を身につけよう、という願いをもっています。

研究会について、2

自分の実践を事例研究としてまとめていく:
実践の可視化

研究会では、事例検討と合わせて事例研究を行っていきます。看護師が持っている<心に残るあの人へ の看護から実践知を可視化する>ことです。ここでは、東大の山本則子先生達のグループが開発したケアの意味を見つめる事例研究」(山本則子.「ケアの意味を見つめる事例研究」着想の経緯と概要.看護研究51,404-413,2018)を用います。この方法は、実践当事者が自分の看護の実践を書きとどめ、メンバーはそれを追体験しながら看護の意味や意図について対話し、捉えていた患者/家族像や、ケアの意図を説明しようと様々な類推や隠喩等も用いながら確認を行い、その共通性からカテゴリー、サブカテゴリーを形成していく方法です。
研究というと仰々しく感じるかもしれませんが、看護実践の本質を掘り下げことば化していくことを皆でやってみたいと思います。

研究会では、事例検討と合わせて事例研究を行っていきます。看護師が持っている<心に残るあの人へ の看護から実践知を可視化する>ことです。ここでは、東大の山本則子先生達のグループが開発したケアの意味を見つめる事例研究」(山本則子.「ケアの意味を見つめる事例研究」着想の経緯と概要.看護研究51,404-413,2018)を用います。この方法は、実践当事者が自分の看護の実践を書きとどめ、メンバーはそれを追体験しながら看護の意味や意図について対話し、捉えていた患者/家族像や、ケアの意図を説明しようと様々な類推や隠喩等も用いながら確認を行い、その共通性からカテゴリー、サブカテゴリーを形成していく方法です。
研究というと仰々しく感じるかもしれませんが、看護実践の本質を掘り下げ、ことば化していくことを皆でやってみたいと思います。

研究会の立脚点およびねがい

研究会の立脚点およびねがいは
以下の3点です。

研究会の立脚点およびねがい、1

研究会では、在宅を含む臨床の看護師の方々と二人三脚で事例検討や勉強会を行なっていきます。<すずめの学校=♪鞭を振りふりチイパッパ♪>ではなく<めだかの学校=♪誰が先生か生徒か、みんなで...♪>方式をとります。誰かが教えることではなく、討議の中から、皆で見出し学び合う、が主眼です。

研究会の立脚点およびねがい、1

「すべては現場のために!」が研究会のモットーです。現場の看護師の方々と歩みを共にして支援していきたいと思います。看護師の方々の看護の質があがり、そのことで患者・家族が、憩い・癒され・慰められ・安寧を得て・力づけられていく、そんなサイクルの一環を担えれば良いな、と願っています。『現場』という泥臭い言葉をこよなく愛するメンバーの集まりにしたいと思います。

研究会の立脚点およびねがい、1
研究会の立脚点およびねがい、1

参加はまったく自由で、会則も会費等も何もありません。看護師であれば、どなたでも参加できる研究会です。社会の状況(感染状況等)でオンライン開催を原則としていきます。そのURL送付のため、事前申し込みとなります。また、研究会での事例/事象や討議内容に関しては、守秘義務をよろしくお願いします。

どうぞお気軽にご参加ください。
代表 柳原清子